タイへの仕入れ旅行 -出入国編

カンボジアが水祭りのお休みの3日間に、カンボジアでは手に入らない商品の部品や道具を仕入れにタイへ行ってきました。

いつも通りの行程で、国境へ到着。

カンボジアの出国手続きもスムーズ。

いつも通り、10時半には国境を出発して、14時頃にバンコクへ入れれば、午後に一仕事終えられる、と踏んでいました。


ところが・・・・・・・。



考えが甘かった。


タイのイミグレーションについてびっくり。
まず、建物の前にロープがはられており、たくさんの人が並んで待っています。

10分ほど待つと、係りの人がロープをおろして、中へと入れてもらえたのですが、またびっくり!

中でも、ものすごい人の列で、列がアナコンダのように右へ左へとうねっています。


卒倒しそうになるのを踏ん張ってこらえ、並びます。

待ち時間だけでもいらいらするのに、びっくりするのは、カンボジア人の割り込み!!!
列のうねりを利用して、少しづつ少しづつ進む人の波をそそそそそっと割り込みをするのはまだカワイイ。 ありえない、くらい、笑っちゃうくらい堂々と右へ左へうねる人並みとは無関係に、ロープをくぐって壁際を直進。右手に携帯電話をもって話しながら!!!

はーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ??????

って、思ったのは私だけではなく、数人の欧米人たちが

「ヘイ!ユー!」

と、叫んでいるのに、全く持って耳をかさず、携帯電話で話し続けています。

割り込んだところが私の少し先。


あまりの悪びれのなさにさすがに腹のたった私。


「ねーねー、お姉さん。」携帯電話を取り上げる。(20代前半の若い女の子)

ぴきーーん、と凍りつく空気。

「何か?」
「ねえ、ねえ見て。みんなココまで来るのに1時間並んでるんだけど。戻りなさい。」
「・・・・・。」携帯電話を取り返し、また話し出す。
「あのね、みんな並んでるの。ここに入るんだったら、待ってる人全員に順番ぬかししてもいいかどうか聞いてきなさい。」と肩をグイとひっぱる。

涙目になる女の子。

「私はさっき、間違って違う建物に並んでしまって、私のグループと離れ離れになってしまった。」と。

(割り込みの理由として許されるとでも???)←私の心の声

「いやだから、それを、待っているほかの人たち一人ひとりに言ってきなさい。」

涙をふくしぐさをする女の子。

みかねた他のカンボジア人の女性が、私の顔を見ながら無言で首を降り、女の子を私の後ろへ並ばせました。



周りの緊張した雰囲気が、もうこれで許してあげればいいんじゃない? と変わったような気がして、私は無言でまた前を向き、長い列が一歩一歩進むのを待つことに専念したのでした。





みなさんだったら、こういうときどうやり過ごすんでしょうか?

カンボジアに暮らしていると、本当に割り込みが多い、と感じます。
ハンバーガー屋さんでの注文ときとか、スーパーのレジとか、トイレ、とか。

何を隠そう、実は私こういう割り込みが許せない人です。
割る込む人には必ず、
「ねえねえ、私あなたより前に待ってるんだけど。」っていいます。

95%いいます。


残りの5%は、割り込まれても、私の順番がすぐ来る、と分かっているときとか・・・かな?



とにかく、前途多難なタイ旅行が始まりました。



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