「親知らず」から思うこと

親知らず。
英語で言うと wisdom tooth

通常であれば10台、20台で生えてくるそうですが、
私、40台で2本生えてきました。

40年も隠れてひっそりといたのに、なぜ今になってひょっこりでてきたのか・・・?


とにかく、顔もはれて痛みで調子も悪くなったので病院へ。



歯科医院の選択肢はふたつ。

1.マレーシア系(?)だかシンガポール系(?)のインターナショナルデンティスト。値段は高いが海外で経験のあるカンボジア人歯科医や外国人の医師が勤務。治療のクォリティも高く安心感があり。


2.友人お奨めのローカル・デンティスト
ローカルカンボジア歯科医院のなかでは評判もよく、腕もある、英語も通じて診察料も良心的

ということで、はじめに2番のクリニックへ行ってみました。




クリニックに入ると、誰もおらず中はシーーーーーン・・・。
レセプショニストらしき女の子はクリニックの外で隣のお店のスタッフと立ち話。
私に気づいているのか気づいていないのか・・・。

5分ほど待って、

「今日はクリニック、やってるの? 閉まってるの?」
とたずねると?
だまって、クリニックの中に。
「今まだ、ドクターは来ていないので、この番号に電話をして。」
と、ドクターの名刺を渡される。
「???なんですか?」
「電話をしてください。」
「え、あなたがするんじゃないの? 私が電話するの?」
「イエス。」
「じゃあ、電話貸して。」
「ここには電話はありません。」
「なんで私が電話しないといけないの?」
「・・・・・・。」

困り顔のレセプショニスト女子、助けを呼びに2階へ続く階段を登っていきます。
すると、半裸の男性がおりてきて、

「ドクターは予約でいっぱいだから、自分で電話してアポをとって。」と流暢な英語。
「(なるほどそういうことですか) OK。歯医者はほかにもたくさんありますから、結構です。」


と、そのクリニックを後にしました。
その足で向かったのは1番のクリニック。


扉を開けた瞬間、おそろいの制服を着たレセプションニストが椅子から立ち上がり
「チョモリアップ・スーア!(ようこそ、こんにちわ。)」
と笑顔で出迎え。

待合室の雰囲気も清潔はもちろんですが、モダンでおしゃれ。無料のドリンクウォータや、英字新聞などきれいに並んでいます。

「お名前は? 受信歴はありますか?」
と、すらすら英語で尋ねられ、
5分後には診察室へ。

レントゲンで歯の状態を見た、お医者様の見立てで、
「患部の腫れがひどいから、一度帰って、腫れ止めのお薬を飲んでください。早いほうがよければ今日の午後でも抜歯できます。治療費は○○○ドルです」と。
英語がききとりにくいカンボジア人のドクターでしたが、看護婦さんが聞き取りやすい英語で説明しなおししてくれました。


若干、オーバープライス気味の治療費に一瞬、悩みはしましたが、
ほぼ即決。
「午後からお願いします。」


午後からは一人のドクターに2人のナースがつき、一人は手を握って「リラックス、リラックス」と声をかけてくれたおかげで、約30分で抜歯終了。



抜歯後、血が止まるまで、待合室で綿を詰めて安静にしている間、考えていたこと。

結局のところ、

カンボジアは変換期を迎えているんだな、と。

いいサービス、いい治療をすれば、患者さんはリピートし、周りにも口コミするわけです。
値段にも選択肢があって、値段に見合う内容であれば、お客様は来るし、 サービスが悪くても気にならないお客様だっている。



選択肢はどんどん増えてきてます。



安くて、たいしておいしくないコーヒーでも、いい人もいる。

こだわって、おいしいコーヒーを作り、
気持ちのいい環境を整えて、
気持ちのよいサービスを提供をするコーヒー屋さんだってある、


「競争力」

そんな環境がカンボジアにも当たり前になってきたんだなって、考えた昼下がりでした。









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