キングダム・オブ・ワンダー

今日は、ちょっとカンボジアの時事ネタについて書きたいと思います。


カンボジアで一番有名なのは、
「アンコールワット」!


そのアンコールワットへ入場するには遺跡のチケットを購入しなければなりません。

最近、その遺跡のチケットが新たに値上げをすると発表がありました。




話はさかのぼりますが、2015年の末まで、遺跡の入場券販売を管理していたのはベトナムの企業だったことはカンボジアを訪れる多くの方は知りません。 カンボジア人の中でもとても不満に思われていたこのベトナム企業の入場券管理の権利が突如なくなり、2016年1月よりアプサラ機構とゆう、遺跡の修復保存や治安・維持・管理を管轄する(国の?)部署に権利が移りました。


以下はあくまでも噂の範囲で、私自身本当のことは知らないのですが、カンボジアに住んでいる人たちの中では通説となっていることです。

フンセン首相が政治をするうえで必要な政治献金はベトナムの企業から受け取っており、その見返りとして、アンコール遺跡の入場券の管理をまかせていたのだそう。 そして、当然、入場券の売上は、その企業に入り、一部はアプサラ機構の維持・運営にも支払われていたのです、が、なんにせよ、カンボジアの遺跡の入場料がベトナムの企業によって運営されている、ということは国民感情としてはよくないですよね。 それに声をあげて反発する人もなく、公然の秘密のように行われていました。

そして2016年、ようやくそれが、前述のようにカンボジア主体のアプサラ機構が管理するようになったのです。そのニュースはカンボジア人のSNSやニュースなどで、大きな話題としてとりあげられていました。



そして、今度はなんと、アプサラ機構から新しく

「2017年の2月より遺跡の入場料を値上げする」


と、発表があったのです。



私からすると

「?????」

なぞなのです。


ベトナム企業がお金を取らない分、アプサラ機構は財源が増えたわけです。
それなのに、約2倍の値上げは、いったいどんな理由があるのでしょう。
むしろ、さげてもいいのではないでしょうか?


SNSでは、「ほかの国の世界遺産の入場料と比較すれば、高くない」という人もいますし、
「高い」という人もいます。 「観光客が減るだろう」と言う人もいれば、「世界遺産は、一生に一度のものなので入場料の金額どうこうで、減ることはないだろう」という人もいます。


なんにせよ、入場料が増えて、その支出がキチンと必要なところに使われればいいのですが、ただただ、役人のフトコロを肥やすだけ、なのは許せません。


また、遺跡の入場料値上げが発表されたので、多くのマスコミがアプサラ機構の広報官に問い合わせをしたところ「値上げについて知らされておらず、この件に関しては関知しない」と、回答したのだそう。

こういうことって、すべての関係者に情報を流して周知を行ってから、一般に流すものじゃないですか。でも、カンボジアでは、日常茶飯事です。 一事が万事。もはや文化。



カンボジアの観光省は、カンボジアにたくさんの旅行者に来てもらうために様々はプロモーションを行っています。そしてそのキャッチコピーは「キングダム・オブ・ワンダー」。


「まさしくねっ」

と、思うのは私だけでしょうか・・・。

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