学校も建てたことのないような党にどうして投票することができるの?

今日も時事ネタです。


「率直に言うけどね、学校も建てたことのないような党にどうして投票することができるの? あなたの両親にも言っといてね。」

"Frankly speaking, how can you vote for the others when they have never built schools for you? Please help to tell your parents, too."


写真はプノンペンポストより

カンボジアの首相フン・センが地方にある工科大学を訪問した際に自分の党のプロパガンダとしてメディアの前で発したコメントと写真が、「プノンペン・ポスト」というカンボジアでの3大紙にとりあげられました。


私個人の意見は別として、おもしいろいのは、カンボジア人たちの反応です。

プノンペンポストのホームページの同記事をフェイスブックというSNSにはりつけ、たくさんのカンボジア人たちがコメントしています。


「冗談だよね? 学校はあなたの私物ですか? いったい、何のジョークなんだ?!」

「私はフンセンです。何百億ものお金を汚職で得て、学校を建てました。木を切り倒して外国へ売り飛ばし、自然を破壊し、そのつけは1000年先の私たちの子孫に押し付けます。人々は仕事を失い、外国へ出稼ぎへ行くことを奨励します。」

「選挙前はできることはすべてやるよね。農家にいって村の人たちと談笑したりハグしたり、お寺に行ってお坊さんと談笑したり、市場や学校へも。選挙が終われば、彼の権力を誇示し、農家の人やお坊さん、一般市民は苦しめる。そんなことをもう30年も繰り返している。一度も変わることなく。」

「若い人たちは、昔よりスマートになった。フェイスブックやインターネットのおかげで。20~30年前とは違います。」

「CPP(与党)に投票するということは、フンセンに投票するということ。フンセンに投票するということは、フンセン帝国に投票するということ。フンセン帝国はイコール悪魔と同じ。」

「どこから学校を建てるお金を手に入れたの? おばかさん。カンボジアをベトナムや中国に売り飛ばしておいて。」


コメントの数もとても多くて、すべてに目を通しても、与党よりの意見はありませんでした。
SNSという匿名性のある場所ということもあり、スキ勝手書いている、ということもありますが、こういうところでしか、本音をかけない、という社会背景もあるのかも。



情報が入らなかった昔に比べて、今はいろんな情報がネットで手に入れられて。

外国の文化を知って、

自分たちの暮らしと比べて、

違いに気づき

よりよくするにはどうすればいいのか、

みんな考えているのだと思います。

変えたいと思っているのだと思います。

今、カンボジアは過渡期なんだと思います。









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