【 KIKOの日々 】物乞いについて

物乞い


私は物乞いに基本的にはお金を渡さない主義です。

自分で働いてかせぐのが当たり前、

私だって自分の生活とスタッフの生活を守ることで精いっぱい、


そんな理由からよっぱどでない人には渡してこなかった。

物乞いも、もらえない、と分かればすすすすーっと引き下がり次に切り替えてゆく。

そんなものだと長年思ってきた。



ところが立て続けに「ある場」に遭遇した。


それはお店にいるスタッフ、そしてお店に来た村の作り手さんが、私と話をしているときに、物乞いが近づいてきて、それを見て、迷いなくカバンを開けてポケットに入っていたくしゃくしゃの1000リエル札(およそ30円)を渡している場面であった。


物乞いが立ち去った後に、私が驚いて尋ねた答えが二人とも同じだったのだ。


「だって困っているから」


・・・・・。



「え~~~~~~~~~~~!!!」


で、ある。

私の考えとは全く違う。


働かない=食べられない=じゃあ働こう

お金をもらう=働かない=お金をもらう=働かない・・・・無限ループ。


と、いうのが私の考え。


彼女たちの考え


困っている=わずかでもお金を恵んであげる=少し助かる=いつか自分が困っているときに誰かが助けてくれる・・・・・・いつか回ってくるかもしれないループ。


ちなみに彼らも経済的に全く裕福ではなく、借金を抱えている暮らしだ。



カンボジアの大乗仏教の教えの教えなのか、

親を見て、周りを見て、みんながそうしているから、と自然に身についたのだろうなって思う。

カンボジアの人たちはみんな温かい。

他人を受け入れる心の広さ。

そういう人間力を見せつけてもらった。


写真:

私が大切にしている本のカバー。

「その商品は人を幸せにするか」

数年に一度読み返す本。




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