「フェアトレと情けは人の為ならず」

 この俳句は何年も前、偶然みつけた。


「シサム工房」というフェアトレードショップが毎年(たぶん)行っているお客様にフェアトレードのことを考えてもらうための俳句募集で店頭やホームページなどで募集しているもの。


通常、投稿される俳句はフェアトレードがつなぐ人と人とのつながり、だったり、心のぬくもりだったり、まあ、「フェアトレード=助け合い」的なものがほとんど。


この俳句を読んだときは雷に打たれたような気がした。


理由その1

私がずーーーっと思っていて、言葉にできずにいたことを5・7・5のなかにこれ以上ないシンプルさでまとめられていたから。


理由その2

と、同時に批判的に見えるこの俳句を握りつぶさず、敢えて掲載したシサム工房さんもすごい!と思った。


結局のところフェアトレードであれ、フェアトレードでないとしても、


行きつくところは「いいもの」は残るし(=売れ続けるし)そうでないものは販路(=お客様)はなくなる。「フェアトレード」を武器にして販売しても、よくなければいつしか売れなくなって生産者は食べてゆけずに仕事から離れてゆくし、良いものは「フェアトレード」という武器がなくても販路が増えて売れ続けるのだ。


カンボジアでお土産や雑貨を販売する立場として、「フェアトレード」という言葉の持つ意味合いについては考えさされる機会も多い。


でも自戒の意味も込めて、今は、そういう考えに落ち着いた。


ここで一句。


「フェアトレも、エシカルも、いいモノはいい!」


ちゃんちゃん!



注:シサム工房さんや特定の方々を否定するものではなく、私の経験からくる感想です。

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