バナナ・ペーパー

先日very berry にて販売している「バナナペーパー」ポストカードを制作しているNPOクマエの制作工房へお邪魔してきました。

こちらの工房はバナナの幹の繊維を使って紙を作り出しています。
very berry のスタッフ、クマエの日本人スタッフはるかさんに説明していただきます。



バナナの木を伐り、熱湯で約半日間煮詰めます。
柔らかくなったバナナの繊維を細かく細かく切っていきます。
切った繊維を水と混ぜ合わせ、ポストカードサイズの枠ですくって、水を切る。乾燥させて無地のポストカードの完成です。 できあがったポストカードはそれぞれのデザインに仕上げをしていきます。

すべての作業が手作業のため、制作の所要日数は約3日。









こんなカンジに仕上がります。




漂白されていない生成りの色が素朴で温かみを感じさせますね。


こちらの工房は日本のNPOが運営。
何のためのNPOなのでしょうか?
それは、こちらのバナナペパーを作っている人たちの前職に関係があります。

ここで働いているひとたちは、もともとシェムリアップの町から運ばれてくるゴミを集積する土地で、換金できるゴミ、(鉄くずやペットボトルや空き缶)を拾う仕事をしていました。ゴミは年々増え、「山」と呼べるほどの大きさに広がってゆきます。 労働環境は悪く、燃えるゴミも燃えないゴミも関係なく捨てられるため、ガラスの破片や使用済みの注射器やそのほか危険なものだらけのゴミ山。大人はもちろん子供たちも貧困のために学校へ行けず、家族のために炎天下、ゴミ山で働いているのだそうです。 そんな過酷な状況を目の当たりにしたことがNPOクマエを立ち上げるきっかけとなり、バナナペーパー制作へとつながってきたのだそう。


工房には、お母さんの隣のハンモックで眠っている子供もいました。
工房での仕事が終わると日本語教室や、カンボジア語の読み書きの教室もあります。

現在は新しい商品開発に向けて模索中。



低賃金で拘束時間も長く、家族と離れて出稼ぎをしている人たちが

都会の工場で作った大量生産のものではなく、


家族のそばで、安心して働くこと、

一枚一枚が人の手によって作られている、

その一枚が作り手の生活を支えているからこそ、

心を込めて作られる、



そんなやさしくて、あたたかな商品です。



そんなやさしくてあたたかな商品を私たちは販売してゆきたいと思っています。

NPOクマエのバナナペーパー、very berry にてぜひ一度手に取ってみてください。






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