観光地におけるコミッションのシステムは「あり」か「なし」か。

「コミッション」。
または「キックバック」。

観光地において、切っては切れない問題です。

安いツアーで旅行にいくパッケージツアーには必ず、と言っていいほどお土産物店が組み込まれています。それは、ツアー参加者がお買い物をするとコミッションが入る仕組みであり、それがあるがゆえに、ツアー代金が安く設定できる仕組み。

これは、世界共通。

ゆえに、カンボジアでもコミッションを支払うお土産物店は少なくないし、ローカルマーケット内のお店でもガイドがお客様を連れてきてくれると、そっと袖の下を渡すお店は多いです。


先日、というか時々起こることなのですが、

「このお店はコミッションはあるの?」

日本人のお客様を連れてきた日本語ガイドがお客様の目の前でカンボジア語で聞いてきます。

私たちの答えはいつも同じ。

「いいえ。ありません。」

すると、二つの応答がある。

まず一つ目。

「OK。分かった。」という返事。

二つ目

「ほかの店では出してくれるのに。このお店には二度とお客様は連れてこない。」

と、嫌味を言うガイド。

どちらにしても、外国人である私には言わず、スタッフに吐き捨てる。




言われるスタッフも嫌な気分だろうと思う。

私がその場にいたら「塩もってこーい!」だ。


「うちでも、コミッション払う方がいい?」

とスタッフに聞いてみた。すると、

「払わなくていいと思います。払ったら、商品代が高くなって、お客様が買わなくなって逆によくありません。」と。


そうなのです。こんな小さなお店でも扱っている商品の数だけ作り手さんがいて、売れないと困るのは我々だけではなく、作り手たちも困るのである。それに、カンボジア全体として何かにつけてコミッション体質。お金さえあれば悪いことももみ消せるし、優遇される。そんな悪習慣に迎合したくない、むしろ率先して変えてゆきたい、なので、スタッフがそういってくれるのは嬉しいのです。


観光地におけるコミッションシステムは世界では一般的、ではありますが、いつかそんな習慣もすたれ、旅行代金は高いけど、その分質もいいんです、で販売、購入される日が来るといいな、と思います。


なんとなく、今日思ったことでした。

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