ひとりごと②

先日在住者の知り合いが、帰国のお土産を、とお店に来てくれた。


彼女は自分で小さなNGOを立ち上げて、シェムリアップからバイクで45分くらいの村に小さな土地を借り受け、公立の学校では教えない英語や音楽や美術、体育などの授業を子供たちに無料で教る「教育支援」と、村の貧しい女性たちのエンパワーメントを、と縫製を教える「職業訓練」をふたつの柱として活動をしていた。


初めて出会った時から、「私はNGOを軌道にのせたら、自分の国に帰る」と言っていた。
「外国人が運営するのではなく、自分たちの国は自分たちで助け合っていくのが自然だから・・・」、とも。


「いつ帰るの?」と聞くと、

「1週間後」。

「いつ戻ってくるの?」

「もう、戻ってこないわ。」

(・・・・・? 戻ってこない?)

「私、実は半年前に、NGOの仕事を辞めたの。もう、すべての私の仕事はカンボジア人に任せても大丈夫と判断したから。」

「半年間近くで見守ってきたけれど、もう大丈夫、と判断したの。」






なんだか、上手く言えないけれど、
自分で立ち上げて、苦労して苦労して育ててきたNGO。
せっかく育てたスタッフが、高いお給料の会社に移って行ったり、
苦労は大小、様々。
言ってみれば、苦しい出産を経て産み落としたわが子のように違いない。

内心嬉しくて、さみしくて、でも自分を奮い立たせて前へ進む、的な。
うまく、心と頭がリンクできていない感じなんだろうな。 
だって、笑顔で話しているけれど、
瞳の奥がうるうるしてる。



カンボジアを助けるということは、
カンボジアに自立してもらうっていうこと。
自分たちで立って、
自分たちで歩いて、
自分たちで働いて、お給料払う側も、受け取る側も。




なんか、自分に置き換えて考えてしまうな。




very berryはどうあるべきなんだろう。


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