「あなたのお店は続けてたのね!!!」

お店番をしているとある土曜日の午後。

いつも通り、ゆっくりと時間が流れる路地裏。

コロナ前にはなかった静かな土曜日。


突然、自転車がお店の前に留まる。

満面の笑顔でお店に入ってる欧米人のお客様。


きょとん、としている私。



「あなたのお店は続けてたのね!!!」



「・・・・・・・・・・・・・。」



記憶をたどる。


おぼろげに思い出す。



コロナ前に時々来てくださっていたNGOでボランティアをしていた人だ!


「コロナがはじまって2年ぶりに帰ってきたの。町は変わったわね~!」

と、コロナで失った2年間に起きた出来事に話の花を咲かせる。




コロナが次第に収束しているような気になる嬉しい出来事。

私たちのことを覚えていてくれて、再会を喜んでくれる。

そんなお客様が少しづつ戻ってきてくれて、再会できることが心の底から嬉しくて。


お店も11年目に入った。

でも年月はただの数に過ぎなくて。

大切なことは会いたいと思って会いに来てくれるお客様がいること。



写真は店の前で井戸端会議中のネコたち。

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