【Pavanasara】 パヴァナサラの工房閉鎖 その2
今日はちょっと、カンボジアの村の人について少しお話してみたいと思います。
一緒に働くようになって驚いたことがたくさんあります。
一つ一つ思い出しながら書いていきたいと思います。
- 時計が読めない
- 10分後、20分後などのイメージが分からない。
- 字が読めない
- 字が書けない
- ご飯は一日2食。(11時くらいに朝食兼昼食、6時に夕食。おやつはあり)
- 集合時間は目安。(遅れることはあっても早く来ることはない)
- ゴミはその辺に捨てる。
- お手洗いは家の床と床のスキマにする。
- 工房の備品を勝手に持って帰る。(食器やスプーン・フォーク、あと水桶など。日常生活に直結するもの)
- まとまった買い物する際は、まずお金を借りてから購入。あとから返済する約束だが、当然守られない。それから貯金という概念はない。
- 仕事中に入れ替わり立ち代わり村の人が覗きにくる。そして話し込む。手が止まる。注意する。無限のループ。
- スタッフの無職の旦那が、することがないので工房でハンモックに揺られて寝ている。
- なぜか、学校から帰ってきたスタッフの子供たちが工房に立ち寄り、一緒にご飯を食べてから家に帰る(特に聞かれることもなく当たり前に。でもそれがお金がないので唯一、一日に食べる食事だったと後から言われる。)
- 仕事中の時間でも勝手に家に帰ったり、外に出る。(特に多かったのはNGOや団体が村でお米や食品を配っていることが多く、そういった村のニュースが口コミで一気に広まる。すると、「ちょっとだけ」といってスタッフ全員いなくなる。そして笑顔でコメの袋を抱えて帰ってくる。)
- おばけを信じていて、怖がる。
- ナイフで手をけがした時に、ひるまずに周りを見渡して走って葉っぱをちぎって細かくし、傷口にあてて布でまいていた。
そもそも、学校に行っている子でも、2,3年生くらいで、行かなくなっていたり、学校に行っていない子もいます。親の世代から貧しく教育を受けられずに来ているため、教育の大切さももちろん分からず、子供は家の手伝いをさせられて、育ちます。
そんな村の女性たちと、何も分からず「インターナショナルスタンダード」を目指す日本人が上手くいくはずもなく、
まさか、時計が読めないとは知らず、
まさか、字が読めないとは知らず、
まさか、朝ごはんを食べることができないとは知らず(お金がないので)
まさか、お金がないのに、食べるものに文句を言うとも思わず(食べられるものはなんでもありがたい、などではなく寄付でもらうお米に文句を言ってみたり。)
まさか、工房で食べる食事が1日に取る唯一の食事だとは知らず。
まさか、
まさかの連続で
何度も何度も壁にぶつかっておりました。
工房でみんなで一緒に食事。
小さな子供を出勤時に連れてきてもOKとしていたので、子供も一緒に。
起き抜けの不機嫌な顔
子供を寝かせるためのハンモック。
ここによくスタッフの無職の旦那が寝ていました。
食事風景
学校帰りに立ち寄って一緒に食べる小学生の子供たち
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