ダンシング・クィーン

突然ですが・・・。


人間には現在と、過去と、未来という時間の隔たりがあって、過去は遠く、戻れないものだと案外みんな思っていて、私もそう思うのだけれど、ふとした瞬間にタイムスリップするように、なつかしい過去の中に自分がいる時がある。


「急に何を?」と言われそうだが、



そのふとした瞬間、というきっかけが私は「音楽」なのだ。

例えば高校生の頃によく聞いていた曲が突然耳に入った瞬間、記憶の波の中に迷い込み、当時の自分とシンクロして、高校生のその当時にタイムスリップする。




今日、本当に久しぶりに、25歳のころの自分にタイムスリップした。

そのきっかけの耳に入った曲が


ABBAの「ダンシング・クィーン」。

これは、私がカナダにワーキングホリデーで働いていた時。

当時、私はロッキーマウンテンの、半径10㎞自然と野生動物以外何もない山の中にあるリゾートホテルで働いていた。 スタッフ用の寮があり、ホテルスタッフの仲間と共同生活していた。
みんな学生のように仲が良く、夏はBBQ、冬はスノボ、といつも一緒に遊んでいた。

普段は仕事が終わると「パーティ・キャビン」と呼ぶ、物置用のキャビンにCDプレイヤーとステレオを持ち込み大音量で音楽をかけ、ビールを飲んではさわぎ、馬鹿なことばかりしていた。 クラブで踊ることが大好きだった一番仲良しの友人コラリーは、パーティの終わりかけには必ず、「ダンシング・クィーン」をかけた。なぜだか忘れてしまったがこれは「KIKOの曲だ」といって。


ダンシングクィーンを聞くと、一瞬で私はあのパーティ・キャビンにタイムスリップする。


あの頃はまさか自分がカンボジアで暮らすなんて1ミリたりとも思っていなかったし、海外で自分でお店を開くなんて思ってもいなかった。 




人生は本当におもしろい。

あの頃の私に伝えたら何ていうだろう。


ビックリしすぎて、腰を抜かすに違いない。









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