【Pavanasara】 パヴァナサラの工房閉鎖 その3

「ポンタニア・キーア」


私が工房を立ち上げた早い段階で覚えたカンボジアの言葉のひとつ。


「刑務所」


普通にカンボジアで暮らしていて、あまり触れる機会のない言葉。


なぜなら5人の立ち上げスタッフのうち、1人の旦那は刑務所に入っており、もう一人のスタッフは働き始めてすぐに旦那が刑務所に入ることになったから。



人口密度高すぎん?!

刑務所に入っている旦那がいるカンボジア人スタッフの数。



カンボジアの田舎はみんなこうなのか??? と、疑ってしまうほど。



どちらの旦那さんもお酒がらみ。


ひとりは酔っぱらって、記憶をなくし、知らない人の家に侵入。眠っていた女性が強姦されると思い、警察へ通報され逮捕。→1年間刑務所へ。


ふたりめは、招待された結婚式のパーティーで。

一緒に座ったテーブルのはじめましての相手と酔っぱらってけんかに。最初に手を出してきたのは相手だが、ケンカになってけがをさせたのは旦那のほう、ということで、警察が来て刑務所へ。→刑務所に入っていたまだ審判の途中に奥さんが借金をしてお金をかき集め、裁判所へ袖の下を支払い、約3か月くらいで出てくる。



あの頃は、本当にこの二人の旦那のおかげで、工房も私も振り回されました。


でも、まあ


今思えば

弁護士のところについていったり、

刑務所の中の内情を知れたり、

スタッフにお金を貸したり、


知らなかったカンボジアのいろんな部分も見えて良い経験というか、学習をしました。


そんな思い出のある言葉


「ポンタニア・キーア」



旦那が刑務所に入ったスタッフたち。

(スタッフのお誕生日にケーキを買ってみんなで食べたとき)


貯金なし

借金あり

雨漏りのするトタンの家に暮らし

毎日の食事代もなく

髪の毛を切ってお金に変えたり、

工房で食べるお昼ごはんが一日の唯一のご飯だったり、

借金取りが工房にも来たり、


いちいちびっくりすることばかりだったけれど、

たくましく生き、

そして笑っている

カンボジアのかあちゃんたち。


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