【Pavanasara】 何が違うの?
「何が違うの?」
パヴァナサラのカゴバッグと、同じ素材のほかのバッグは何が違うの?
と、ある人から尋ねられました。
何が違う・・・?
この質問の裏には、多分この値段の違いは何?
ということだったのだろう、と思います。
東南アジアいろんな国でウォーターヒヤシンスのカゴバッグが売られています。
タイやベトナム、インドネシアなど安いバッグがたくさんあります。
だから、聞きたかったんだと思います。
とっさのことで、その際には
いかに一つ一つの工程を丁寧に、
村の人たちの公正な現金収入になって、
んたら、かんたらを説明しました。
時間がたって、ふとその時のことを思い出しました。
お買い物するとき、まったく同じクォリティで値段が違えば安い方がいいに決まっています。それを作っている作り手さんがどんな状況でつくられているのか見えないから。
見えない前提でそうやって見比べれば安い方がいいに決まっています。
でも、もし作っている人たちが見えたらどうでしょう?
どんな人が作っていて、
どんな生活を普段していて、
仕事は楽しくやっているのかな?
お給料が入ったら何に使っているのかな?
好きなことは何かな?
仕事は好きなのかな?
などなど。
どんな人が作っていて、
こだわりをもっていたりなんかするのかな、とか、
一日に何個作れるのかな?
若いお母さんは子供の面倒どうしているのかな?
ちょっとした工夫でより良いモノ作りができていたりとか、
仕事の仲間と笑いあったり、ケンカしたりなんかも。
そんな「商品」の背景(ストーリー)を知ることで応援したくなる気持ち。
私たちはそこも丸ごと含めて商品だ、と思っています。
だからこそプライスタグにはシリアルナンバーがついていて、作り手の詳細がわかるようになっています。SNSで発信したり、ウェブサイトやオンラインストアも心を込めて作ったりして、少しでも購入されたお客様にストーリーを分かってもらいたくて。
そしてもうひとつ、
誤解を恐れずに。
これも敢えて聞いてほしい。
昔、カンボジアで働くあるNGOの代表の方が言っていました。
「日本でいただく寄付金のおよそ9割は日本人スタッフのお給料だ」・・・、と。
初めて聞いたときは驚きました。
でもその方は続けました。
「周りを見渡せば寄付金をもらって、現地や日本の日本人スタッフはボランティアでやっているところもたくさんあります。けれど、ボランティアだと長く続けられないんです。本腰を入れて環境も整えていいお給料を払わなければ、継続的に良い支援できないんです」、と。
一理ある、と思いました。
パヴァナサラは中川ゆきこという人間が立ち上げました。
ボランティアではなく、ビジネスとして。
そして、後世へと伝えていけうるような長期的なスパンでビジネスとして考えています。
私が食べていけなければ、村の職人たちも食べてはいけません。
私たちモノつ作りをしている側から見ると購入してくれるお客様は応援団です。
また購入する側から見ると応援したくなるプロ野球チームであったり、サッカーチームであったり、と同じなのです。それが商品(ストーリー含む)という考え方です。
応援してもらえるような商品作り。
それが私たちとほかのカゴバッグの違いではないか、と思うのです。
休憩中にみんなでおやつを食べるスタッフ
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