ひとりごと ねこの「ガリ」
私の家のアパートの大家さんは同じ敷地に住んでいて
ネコが10匹くらいいます。
ガリちゃんは去年の暮れか今年の初めくらいにこのアパートで生まれたネコです。
大家さんには小さな子供がいて、
嬉しそうにネコと遊ぶのですが
片腕だけをにぎり、嬉しそうに走り回るので、見つけたときはひやひやします。
ガリちゃんはいつも目やにが多くてほかの兄弟に比べると少しやせていいました。
ある雨の夜
仕事から帰ると
ガリちゃんは
バイクの駐車スペースで
小さく震え、目やにが固まって目もあけられず、鼻水が固まって呼吸ができないくらいの状態でいました。
カンボジアの人たちは動物は飼うけれど、家族のように面倒を見る日本的ではなくもう少し雑な感じです。
私が見つけた時点で、ぎりぎり。死ぬと生きるの境目だったと思います。
まずは名前を付けました。
やせ細ってがりがりだったので「ガリ」にしました。
水を含んだコットンパフで顔周りをきれいにしてあげました。
だいぶ美人さんになりました。
固形のキャットフードをあげてみました。
食べません。
お水を置いてみました。
飲みません。
とりあえずその日はそれ以外にご飯もなかったので、仕方なくそのままに。
翌日からは針のない注射器で口に無理やりネコ用のおかゆさんのようなものを作ってあげるものの、ほとんど食べません。お水だけがなんとか彼女が口にできるもの。
あとは、神様にお祈りするだけです。
私が発見してから3日目。
夜が明けて朝9時頃。
ガリちゃんは静かに、静かに空へと旅立ちました。
アパートの大家さんが庭に穴を掘ってくれて埋めました。
彼女の兄弟が近くで遊んでいました。
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